大阪市/ Y 様邸

介護保険利用のバリアフリー工事で安全・安心
かぎられたスペースで使い易い水廻りリフォーム

築40年近くになるY様邸。浴室の床タイルの割れから水が浸み込み、限界と感じリフォームすることにされました。また、台所は脱衣場・トイレに行く廊下・洗濯スペースを兼ねていたため、狭く使いにくかった事も大きな動機となっていました。昨年ご主人が要支援の認定を受け、介護保険を利用したリフォームとなりました。

  • 築年数
  • 38年
  • 構造
  • 木造2階建て
  • 工事内容
  • 外装・水廻り工事
  • 床面積
  • 約 61㎡

 

キッチン

以前は、トイレ・浴室の出入口や洗濯機があることで家電置ワゴン・配膳台が壁ぎわに置けず台所の真ん中に配置され、狭く動きにくく使いにくい台所でした。流し横の洗濯スペースには給排水がなく、水は浴室の蛇口につなぎ、排水も浴室に流したいたため、入浴中は洗濯機が使えませんでした。また洗面は流し台を使っていたため、その間家事を中断するか洗面は浴室でする事になり子供さん3人がいたときは大変な生活をされていたようです。

間取り上、台所を広げることができなかったため限られた空間でリフォームをする事となりました。
4.5帖に様々なものがすし詰め状態だった台所(下:写真)。洗濯機を物干しのある2階へ移動し(上:右下写真)、洗濯機のあった所まで流しを広げて引き出し式のシステムキッチンとすることで収納力や使い易さが良くなり、調理台スペースも広げることができました(上:左写真)。冷蔵庫・食器棚・家電置で動きにくかったレイアウトを、一ヶ所にまとめてそれぞれを背中向きにして三方から使えるようにしました(上:右上写真-食器棚の後ろに冷蔵庫、手前のベースキャビネットは家電置)。このことで通路・調理・脱衣のスペースを確保する事が出来ました。(脱衣時には上:左写真の天井吊のレールのカーテンを閉めます。)


システムキッチン:パナソニック リビングステーション Vスタイル 2400
IHクッキングヒーター:パナソニック
ベースキャビネット:パナソニック リビングステーション Vスタイル 900
食器棚:ネット購入 W600XD300XH1800

家具を置く壁がない時に・・・
家具それぞれを背中合わせにすることで問題解決します。
ただし、地震の事も考えて支えとなる壁または柱は新たに造り固定するのが良いと思います。

システムバス < 介護保険対象工事 >

建築当時の床・腰壁がタイルで腰から上が塗り壁となっていた浴室。(下:左から3枚写真)この浴室の特徴として地面や外壁からの冷気が浴室内に伝わり、冬場の入浴はとても寒く、タイルの目地に汚れがたまりお掃除が大変。

また過去の震災や長年の傷みでひび割れや、ドア・窓の廻りのすき間から水が侵入して土台・柱の腐食や白蟻の被害を受けている(下:写真右)事が多いようです。介護保険対象の、システムバスの段差解消・手摺・シングルレバー混合水栓への工事でご主人の入浴が楽で安全・安心になり、介護保険支給により工事費負担がたすかりました。また、冬場の入浴やお掃除も楽になり、腐っていた土台も今回の工事で補修できました。本来であれば脱衣場に洗面があるのが普通ですが、前記のとおり台所がせまい為、他への移設を検討。ご主人の朝起きてからの動きも考えて1階和室(寝室)横の洋室に75cmの洗面台を設置させていただきました。以前は浴室と洗濯、台所仕事と洗面を同時にすることができませんでしたが、今回のリフォームで家事が楽になり、“こんなに楽になっていいのかしら”ととてもよろこんでいただきました。
システムバス:ハウステック フェリテ EM 1216
介護保険対象
手摺取付 / 段差解消 / 滑り防止の床材 / 浴槽の取替 / シングルレバー混合水栓

バリアフリー工事には・・・
バリアフリー工事には、介護保険以外に所得税減税や市町村によっては高齢者の助成などががあります。
対象になるかご確認の上ご計画されてはいかがでしょうか。

トイレ手摺・敷居スロープ < 介護保険対象工事 >

トイレ内にL型手摺を取付け便器での立上りの補助に、
20mm程度あった敷居を斜めに加工しつまづきにくくしています。
両者とも介護保険支給の対象になります。

手摺取付で・・・
手摺の取付で注意しなければならないのが、下地が入っているかどうかです。
手摺には体を預けるため大きな力がかかります。万が一手摺が外れたら、手摺でけがをする事になるかもしれません。
安易に取付するのは危険です。

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